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理論派ドライバーの自動車日記

【NDロードスター】は現代のAE86?比較してみた

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こんにちは、落車王です。本記事は、NDロードスターが現代のAE86となり得るのか、人を育てる車なのか、諸元から徹底比較しました。車好きなら、もしかしたら少し懐かしい記事かもしれません。
走りを学んだ車といえばAE86、そんな世代もありますよね。それより前であればKP61スタートレットやサニーで腕を磨いたなんて人もいたり。f:id:rakushaking:20210815221021p:plain
これらの車はまさに、人を育てる車として知られた名車たちです。KPやサニーは現代ではややマイナーなので頭文字Dで有名なAE86スプリンタートレノと比較してみます。現代の腕を磨くAE86にNDロードスターはなりえるのでしょうか?本当に人を育てる車としての素質があるのでしょうか?車両諸元から比較してみます。下記説明でAE86よりも優位であると書いていたりしますが、あくまで客観的に絶対的な値のみで評価しています。旧車であるAE86はその時代の限られた開発予算では良くできた車であると私は評価しています。(気分を悪くなされないように。)

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駆動方式
NDロードスター:FR
AE86:FR
もちろん駆動方式は同じです。

エンジン
f:id:rakushaking:20210815224949p:plain
NDロードスター:1.5L NA ハイオク
AE86:1.6L NA レギュラー
排気量は非常に近しいです。AE86に関しては当時は1.6Lが1.5Lとほぼ同じ自動車税だったのでそれを狙ったものとなります。今の時代はテンロクではなく、テンゴなだけで、小排気量という意味では同じで、ターボではありませんし決してエコのためにダウンサイジングしたと私はみていません。

馬力
NDロードスター:132ps@7000rpm 
AE86:130ps@6600rpm 
ほとんど同じような馬力で、乗った感じなども体感での違いはわからないレベルでしょう。唯一の違いは使用燃料が違い、パワーの出にくいレギュラーかつこの時代にしてはAE86に搭載される4AGはかなり頑張っているでしょう。一点面白いのは、実はロードスターの方がより高回転で馬力を出すタイプであるというところです。

最大トルク
NDロードスター:149Nm@4500rpm
AE86:149Nm@5200rpm
馬力的には高回転よりなロードスターですが、最大トルクはAE86よりも低回転で発生します。現代の車の中では高回転型ではありますが、パワーバンドが広いという意味ではノーマル時点でいうとロードスターの方が優位にあるでしょう。それにしても、最大トルクや最大トルクの発生回転数などほとんど同じで、まるで4AGを狙ったエンジン設計なのかと勘繰ってしまいますよね。

車重
NDロードスター:990-1010kg
AE86:920-980kg
車重についてはAE86が有利で、ほとんど同じ馬力なのでパワーウェイトレシオもAE86が有利、そのため直線加速ではエンジン回転数やギアによってはロードスターはAE86に勝てないでしょう。しかしながら、思った以上に車重の差はないこと、ロードスターの安全装備であるABSやパワステ, ADAS等すべてついているので、ほとんど外した車両の車重をいつか測ってみたいものです笑

前後重量配分
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NDロードスター:50:50
AE86:55:45
ロードスターはエンジン搭載位置がフロントミッドであること、4人乗りではなく2人乗りのため、AE86と比較するとフロントヘビーではないと考えられます。

サイズ
NDロードスター:3,915mm×1,735mm×1,235mm
AE86:4180(トレノ4205)mm×1625mm×1335mm
ボディのディメンジョンは大きく違います。ロードスターの方がAE86よりも幅広く短く低いコンパクトな設計です。重量配分もロードスターの方が理想的で低慣性モーメントであると言えますが、AE86も一応リアシートがあることを考えるとかなりの優れた設計であるといえます。

ホイールベース
NDロードスター:2310mm
AE86:2400mm
絶対的なホイールベースで見ると、ロードスターの方がかなり短く直進安定性よりもコーナリングに重点を置いているように見えます。この値自体も軽自動車より短かったりしますから、この車は本当に特殊な設計です。

ホイールベースvsトレッド比
NDロードスター:約1.54
AE86:約1.48
ロードスターの1.54という値は、ポルシェ911,AMG GTR,フェラーリF550などのスーパースポーツな車よりも遥かに値が小さく、直進安定性よりも回頭性を優先的に取った設計であることがわかります。それと比較すると、AE86は実はコーナーよりも直進安定性をとった車と言えるでしょう。ここは意外な点です。もちろん、この値が小さければ良いという訳ではありません。小さいほど、ダイレクトで回頭性は良くなりますが、直進安定性は落ち運転は難しくなる傾向があります。


サスペンション形式

f:id:rakushaking:20210816101611p:plainNDロードスター:フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンク
AE86:フロント:ストラット/リア:5リンクリジット
足回りの形式はロードスターの方が偉そうで、接地性の高いマルチリンクやダブルウィッシュボーンは、明らかにセッティングの自由度や限界も高いです。AE86の足回りの限界(特にリア)を上げるには試行錯誤が必要でしょう。

タイヤサイズ
NDロードスター:195/50R16
AE86:185/60R14
どちらも頑張っていないサイズ、すごく現実的なサイズ、シビックなんかは20インチですからね。現代では185や14インチなんていうサイズは逆に珍しいので、今このご時世にAE86が登場すれば195と15or16インチ履いていたのではないでしょうか。

ブレーキ
NDロードスター:フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
AE86:フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
AE86はこの時代でもディスクブレーキを前後装備しているのだから驚き。

まとめ

f:id:rakushaking:20210814171010p:plainサスペンションの形式などは時代を感じる設計のあるAE86、一方でブレーキの形式などはロードスターと同じ。時代が違ってもライトウェイトスポーツを目指したその姿は本物です。一方で、限りなくAE86とNDロードスターは限りなく近いディメンジョンを持っており、走りについても車自体が未完成でドライバーにゆだねられる点、この車の良さを生かすもドライバー次第と言えるところは、まさに現代のAE86なのではないでしょうか?それにしてもここまでエンジン特性がここまで同じとはびっくりです、実は狙ったのではないでしょうか笑


☝設計思想やインタビューなど興味深かったです!この記事もこの本を参考にしたりしています。

rakushaking.hatenablog.com☝フルノーマルの走らせ方など

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