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理論派ドライバーの自動車日記

【ポルシェ】ハイパーEVタイカンの衝撃、何が凄いんだ

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あなたはタイカンってご存知ですか?体幹でも体感でもございません。Porsche Tycanです。ちなみに、アメリカ人はポル「シェ」とは読まず、ポルシュやポルシャ(この二つに近い発音で、ルはほとんど発音せず「ー」のイメージ)と読むことが多いです。以前サンフランシスコに行ったときに、ポルシェと読んでバカにされました。私のようなポルシェ素人の方も、グローバルベースでの読み方は違うのでお気をつけて(笑)

それはいいとして笑。東京オートサロンでフェアレディzやヤリスGRMNが話題になるよりも、私的にはタイカンが気になって仕方ありません。その理由はスペックや技術にあるからですが、今回そのハイパーEVであるタイカンのスペック、その技術の裏側に迫ります。試乗記事は調べるとたくさんでてきますが、技術面での記載はほとんどありませんよね。面白いなと思ったところを紐解いてゆきます。今回は最もハイパワーなTycan ターボSグレードに着眼していきます。それにしても、EVなのにターボとは...ウケますね。

 

車両情報

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価格

価格:2,454万1,000円(税込)

価格から読み取れること

走る家

車両諸元

ボディサイズ:全長4,963×全幅1,966(ミラー込2,144)×全高1,379/1,381/1,378mm
ホイールベース:2,990mm
最低地上高:126mm
車重(DIN/EU):2,295 / 2,370kg
総重量:2,870kg
バッテリー:パフォーマンスバッテリープラス
バッテリー容量:93.4kWh(グロス)

車両諸元から読み取れること

かなりのワイドボディに、スポーツタイプとしては超ロングホイールベースであることから、EVであっても高速安定性よりの設計です。車重が3t近いのは大きなバッテリー容量によるものです。

動力性能

最高出力:460kW(625ps)
オーバーブースト:560kW(761ps)
最大トルク:1,050Nm

動力性能から読み取れること

最高出力についてはスーパーカー並み、最大トルクについてはスーパーカー超え。注目すべきは鬼トルク過ぎて並大抵のチューニングカーでは到達できないレベルです(エンジン車だとニトロが必要そうです)。

走行性能

航続距離(WLTP):388-412km
最高速度:260km/h
0–100km/h:2.8sec
0–200km/h:9.8sec
80–120km/h:1.7sec

走行性能から読み取れること

加速力が車重に対して異次元の領域。もはやバイク並みの加速力。

驚くべきはEVシステム

 

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オレンジ色の配線は高電圧配線であることを示しています、法規でこの色を使うことが決まっています。異様に太いのはもちろん電気抵抗を減らすためもありますが、高電圧によるノイズにより他の電装部品に影響を及ぼさないためでもあったりします。興味深いのは中央にもこのオレンジの配線があることですよね。そうなんです、タイカンは前後にモータをそれぞれ搭載するEV四駆システムです。ガソリン車ではないのとパワートレインが前後で独立しているので、四輪駆動であってもドライブシャフトがありません。これでも十分驚きなのですが、この黒い部分にはたくさんバッテリーが敷き詰められていて、このバッテリーの総供給電圧が何と800Vシステム!

ソース画像を表示

引用:EVsmartブログ

引用画像(通常のEV車の電装ユニット構成)で説明します。通常のバッテリー供給電圧は400Vくらいが最大です、これはどこのメーカーでもそうです。しかしながら、タイカンは従来の2倍。とんでもないことですよこれは。ほとんどの部品が従来部品を使えないです。モーターを動かすには、バッテリー→高電圧ジャンクション→インバータ→モーターという道のりを経由しなければなりません。高電圧ジャンクションはおそらくECUでスイッチのように回路を制御され、壊れた時や四駆システムに異常があった時などに安全に動かせるようになってると思います。この高電圧ジャンクションについても電源変動などがあった場合や突入電流があった際など、相当なテストをしているはずです。また、インバータはDC/AC変換をしています。バッテリーからは直流(DC)ででてきていて、モータは交流(AC)を使用するので、装着されています。これについても、従来の400V→800Vを交流として(どんな状況でも安全に)変換するのはさぞ大変だったでしょう...。ポルシェはAUDIと組んでるとはいえ、このシステムを世界で初めて出してきたのは本当にすごいと思います。ちなみにですが、こんな凄い電圧をもつバッテリーなので、今までのチャデモ規格の充電器じゃ充電にとんでもなく時間がかかります。タイカンを購入するには、まず家の電気工事をするか、高電圧供給充電器のあるマンションに引っ越さないとダメですよ。

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面白いのはトランスミッションがあること

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これについてはモータが高性能になっていけばいずれかなくなるものかもしれませんが、タイカンは現状2速ギアを持っています。低速用と高速用です。通常のEV車はトランスファーが内部にあってもトランスミッションという変速機自体は持っていないことが多いです(※Rギアとかはありますが)。しかしタイカンはもっています。これはおそらく最高速260㎞/hという高速巡航を達成するためだと思われます。ノートやHonda eなどが140㎞/h程度しか出ないのは、モータの限界回転数近いためですが、それを嫌って、タイカンでは高速ギアをつけたのだと思います。すべてはパフォーマンスのためです、面白いですよね、ポルシェの車作りは。

うんちくが増えてきたので...最後にタイカンのだれが見ても面白いところを1つ紹介して、終わりにしたいと思います

超ビッグキャリパー

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キャリパー見ておかしいことに気づきませんか?20インチ以上あるホイールなのに、半周近いサイズのキャリパーがリムとスレッスレでついてます。調べたら、10ピストンの超ビッグキャリパーでしたwwwwここまでくるとどんなフィーリングかがとても気になります。NDロードスターはフロント1ポットです(笑) ちなみに、実はキャリパーのポット数と制動力は厳密には比例しません、これについてはまた後日...。最後はだれが見ても驚く内容でした。

まとめ

いつの日かサーキットで速い車はEV車なんていう時代もやってくるかもしれません。テスラmodel3で足回りのみ交換の車両がつくば2000を1分1秒で走っていましたよね。

www.youtube.com本当に技術の転機というのはいきなりやってきます。あんだけ環状線や首都高で轟音をならしたシビックもいつかは、静かなEV車にとって代わるのかもしれません。これは当時バルブタイミングリフト機構のVTECが出た時以上のインパクトですよ。素晴らしい技術が消えていくのは何か悲しい気もしますが、パフォーマンスも環境にもすべてに優しいのなら、私たちは地球のためにも大人しく電動車に乗り換えるべきなのかもしれません。その片鱗を見せつけてくれたポルシェタイカン、こやつは本当にヤバそうです。

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